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海の道 むなかた館 宗像市深田588番地       
sea road Munakata city museum
588 Fukada, Munakata city Fukuoka Prefecture



沖ノ島では毎年5月に" 現地大祭 "が行われておりました。
公募によって選ばれた一般の人も上陸し禊の後、沖津宮を参拝していたそうです。
その後、希望者は巨石がそびえる付近の遺跡を見学することもできたとか。
今年、沖ノ島は世界遺産に登録され、一層の保護が必要となったために、
来年から" 現地大祭 "は上陸することなく行われるとの発表がありました。
チャンスがあれば行きたかったのに、いよいよ本当に行けなくなってしまいました。

少し残念ですが、それでも大丈夫です。
沖ノ島へ行かずとも、理解を深めるよい所がありました。
宗像大社の近くにある、郷土文化学習交流館 " 海の道 むなかた館 "です。
沖ノ島や宗像の古代史に興味のある方には、神宝館と併せて訪れていただきたい場所です。

こちらでは宗像地域の歴史をテーマに、展示されております。
館内では、沖ノ島の祭祀について、その変遷を細やかな模型で再現しており、
社殿祭祀以前の古代祭祀の様子がとても分かりやすく展示されております。

出土品の展示も充実しております。
特別展示室には田熊石畑遺跡から出土した、
翡翠製の垂飾と勾玉が一連の管玉とともに展示されておりました。
中には、分銅形の垂飾やA字状の勾玉といった、
弥生時代の勾玉の多様性を示す、他では見られないタイプのものでした。

田熊石畑遺跡は弥生時代中頃から古墳時代の地域の拠点集落跡です。
平成20年に調査され、環濠、竪穴住居跡、貯蔵穴、墳墓、掘立柱建物(倉庫)跡が発掘されました。
墳墓は9基からなり、6基調査され、翡翠製装身具が見つかりました。
銅剣、銅矛、銅戈といった青銅製の武器(15点)も発掘されております。
一つの墓域から青銅製の武器が15点も出土することは珍しいそうで、
この集落の集団が宗像地域より西にある、奴国、伊都国、末羅国などの、
弥生文化先進地と肩を並べる有力集団だったと考えられております。
こちらの青銅器も展示しておりました。

" むなかた館 "では、もう一つ、興味深いものが展示されております。

稲作に伴う農耕祭祀に用いられたと考えられている土笛です。
光岡長尾遺跡という環濠集落の跡から欠損のない状態で発見されました。
形状は卵の形で、中は中空、上部に吹き口と側面に4か所の指孔があります。
吹くと素朴で優しい音がするそうです。
今のところ、100点程度見つかっております。
出土地の分布が特徴的で、おもに三つの地域、
関門海峡付近、島根半島付近、丹後半島付近から発見されています。
各地域がかなり離れている印象を受けてしまいますが、
対馬海流に沿った稲作の伝播するルートと重なることから、
土笛を介し共通の農耕祭祀を行っていた、一つの文化圏が想定されているそうです。
平成25年には、隣の福津市の香葉遺跡からも出土しており、
今のところ最も西にある出土地とのことです。
また、宗像・福津地域では甕棺墓が用いられなかったことからも、
西にある九州北部の有力集団とは異なる文化圏だったことが分かるそうです。

今回は宗像へは二度目の訪問でしたが、" むなかた館 "へは初めて伺いました。
こちらで知った遺跡、見てきた遺物を通じて、この地域の弥生時代から、
その後の古墳・奈良時代へ続く様子が見えてきた!ような気がして楽しかったです。
宗像に行ったら、神宝館と併せて訪ねていただきたいと思います。

隣接する宗像市民図書館では、
宗像の歴史や文化に関する書籍・資料がそろっているそうです。

こちらも参考にしてください。
   
むなかた電子博物館 http://d-munahaku.com    
   
    
    
2017.9.6 
   

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