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   縄文時代晩期     L4.2cm     W1.8cm     H1cm
   青森県八戸市周辺 表面採集 明治~昭和初め頃  



勾玉は、一般的に弥生時代や古墳時代のものがよく知られておりますが、
ひすいを材料とする勾玉は、縄文時代の後期頃には、すでに作られておりました。
それ以外の素材に限れば、勾玉はさらに早い時期からあったようです。
この時代の勾玉は、その後の典型的な勾玉と分けられて、縄文勾玉と呼ばれております。

縄文勾玉の特徴は、独特な形にあります。
発掘された縄文勾玉の形状を見ると、
「コ・く・J・E・C」字型や獣型に分類されており、多様な形が存在しています。
中には全体や一部にに刻みを施したものもあり、一般的な勾玉と異なる姿をしています。
詳細な変遷を辿るにはまだ難しいようですが、
後期後半から晩期にかけて作られたものが多いようです。

こちらの勾玉は、頭部や腹部に入れられた抉りが特徴的で、
まるで製作過程のような姿をしております。
目玉のような紐通しの穴も、全体の大きさにしては大きく穿孔されており、
勾玉と呼ぶには少しいびつな印象を受けられるのではないでしょうか?

表面を見ると、一部の凹んだところを除き、全体は丁寧に磨かれております。
研磨の際、採取された転石の荒れた部分がそのままに残された状態のようです。
一部に変則的な多面体の姿をしている部分がありますが、
原材料の形状にあまり手を加えずに作られたためだと思われます。
どちらも大珠や垂れ飾りといった同じひすいの装身具に、同じことが見られます。

また、縄文勾玉は主に北日本と九州という離れた地域から出土しております。
それぞれ対極に位置する分布状況には驚かされますが、
九州(菜畑遺跡、ワクド遺跡)で発掘された、縄文勾玉(晩期後半のC字型)は、
その後の弥生時代につながる勾玉の原型とされています。

 



同時期の縄文勾玉の出土した遺跡
北杜市大泉歴史民俗資料館 金生遺跡
市立函館博物館 日ノ浜遺跡
青森県埋蔵文化財センター上尾駮遺跡 朝日山遺跡
十和田市教育委員会 明戸遺跡


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  5世紀・古墳時代   W2.5cm     L4cm     D1.1cm  





勾玉と言えば、まずひすい製の勾玉を多くの方が連想されるのではないでしょうか。
ひすいが長い間、勾玉の材料として使われてきたことはよくご存じでしょうし、
博物館や美術館で美しいひすい製勾玉をご覧になった方も多いはずです。

ひすい製の勾玉はその多くが弥生時代から古墳時代前半にかけて作られておりました。
ところが、弥生時代の終わり頃から、どういうわけか、
ひすいの代わりにそれ以外の材料も勾玉に使用されるようになります。
弥生時代のガラスに始まり、古墳時代になると碧玉、めのう、水晶、こはくといった、
ひすいではない素材が使われるようになりました。

今回掲載する勾玉もその中のめのうから作られております。
めのうの勾玉は古墳時代前期に生産が始まり、後期以降に大量生産されました。
各地に点在する同じ頃の墳墓や祭祀遺跡から見つかっております。

島根県の出雲大社では平成11~12年に境内の発掘調査が行われ、
古墳時代前期の遺構から形の整っためのう製勾玉が見つかっています。
色合いは透き通るような赤色で、ひすいにも劣らぬ魅力があるようです。

めのうの勾玉には他にも白、黄色、橙などの色調があり、鮮やかな色感はめのう製勾玉の魅力です。
ごく稀に、石目が縞模様や、暈し模様のようにに少し変わった意匠のものも見かけます。

生産地につきましては、奈良県の曽我遺跡と茨城県の烏山遺跡を除くと、
ほぼ出雲周辺にかぎられており、採取された、加工途中の未製品から比較的容易に形の変遷をたどれるそうです。

工房跡の遺跡から、字形状と長方形の未製品が見つかっております。
これは原石を荒割した後の状態なのですが、
どちらも次の工程は腹部の抉りと表面の研磨になります。
腹部の抉り段階での素材の形状によって、
字形状であれば完成品が字状に、長方形ならばの字状になるそうです。
また、古墳時代の中頃を境にこの工程が異なるようで、
その違いにより、おおよその生産時期が分かるとのことです。

字状のめのう製勾玉は古墳時代の前期から中期にかけて生産されており、
形も美しく表面も丁寧に研磨されております。
の字状のめのう製勾玉は古墳時代後期に大量に生産され、
時代が下がるにつれて、表面がやや粗いまま仕上げるものが見られます。








めのう製勾玉           Magatama agate
 5世紀・古墳時代     5th century, midle Kofun period

同時期の瑪瑙製勾玉の出土した遺跡
橿原市一町新沢千塚500号墳
福山市神辺町亀山第1号古墳
城陽市富野中ノ芝 柴山古墳群B2方墳
 
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目白コレ2017秋


















いよいよ目白コレクションが迫ってまいりました!


この夏は“目の眼”で勾玉の特集が組まれたり、
なんでも鑑定団で勾玉が取り上げられたり、
ここにきて、勾玉への関心が高まってきているような気がしております。

片隅でひっそり扱ってきたはならかんといたしましては、
一喜一憂することなく、これからも勾玉に迫っていきたい考えております。

もちろん今回の目白コレクションでも、いくつか展示させて頂く予定です。

こちらの目白コレクションでは、
毎回考古の物を扱うお優良店が出展しますので、
興味のある方にはぜひお越しいただきたいと思います。

突然の選挙とのことで、投票日と重なってしまいましたが、皆様のお越しをお待ちしております。







2017.9.27

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